のんほいパークで「屠体給餌」のサイエンスカフェ

豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」(愛知県豊橋市)で、9月8日(日)(10時15分~)に屠体給餌をテーマにしたサイエンスカフェが開催される。

「サイエンスカフェ」とは、カフェなど飲食ができたり、リラックスできたりする場で気軽に科学について語り合うトークイベント。日本では2000年代後半から広がりを見せ、各地で開催されるようになった。のんほいパークは「動物園deサイエンスカフェ」と題し、第1回「ゾウの幸せ」を今年6月に開催した。今回は第2回目の開催となる。

テーマは「駆除されたシカを動物園で餌にするってどう思う?」。屠体給餌とは、ライオン等の肉食動物に、捕獲したシカを毛や骨がついたまま餌として与えることで、肉食動物にも良い影響があるとされる。「環境エンリッチメント」「動物福祉」などのキーワードで説明されることもある。安全のため低温加熱処理をするといったマニュアルも整備されている。日本農業新聞の調査では、2023年1月の時点で全国24カ所で屠体給餌が行われているという。

のんほいパークは屠体給餌の先進施設のひとつで、地域と連携し積極的に給餌に利用している。来場者からは人気を集める一方、動物を餌として与えることに抵抗感を覚える人もいるという。のんほいパークは「屠体給餌の背景から最新の研究まで幅広く紹介しながら、参加者と一緒にこの取組の課題や可能性について考えていきます」としている。

ジビエ同様、周辺にさまざまな条件があり、一筋縄ではいかない面もある屠体給餌について、わかりやすく語り合い、考えるイベント。申込みは不要で先着30名。参加費は1人500円(小学生以下無料)で、別途入園料・駐車料金等が必要。

第2回 動物園deサイエンスカフェを開催します!
https://www.nonhoi.jp/event/p10871/

※画像はイメージです。