星野リゾート 西表島で「カマイ狩猟文化体験ツアー」

10年前から全国各地のホテルでジビエを積極的に取り入れてきた星野リゾートが、エコツーリズムリゾート「西表島ホテル」で、イノシシ猟師から島の自然と文化を学ぶ「カマイ狩猟文化体験ツアー」を開催する。2021年からカマイをテーマにしたツアーを開催しており、今年で4回目。

「カマイ」とは西表島の方言でイノシシを指す。西表島に生息するイノシシは、本土よりも小型のリュウキュウイノシシ(リュウキュウイノシシの亜種とも言われ、分類上議論となっている)で、古来から島の貴重なタンパク源となっており、食文化にも深く根ざしてきた。また、西表島の豊かな自然を構成する重要な生物のひとつであり、鳥獣被害はあっても、個体数を維持することも重要だと考えられてきた。

ツアーでは、現地のカマイ猟師とともに山を歩き、西表島の自然環境と人とイノシシの関係を紐解いていく。また、西表島のカマイ猟は独特のワナを使うことでも知られている。現地ではワナを仕掛けるところも見学できる。そして夜はツアー限定のカマイ料理を提供。イノシシの汁物「カマイ汁」は骨も使う濃厚な味だという。

鳥獣被害の増加とジビエ振興の拡大によって、移住者も含め狩猟・ジビエ事業に取り組む人が増えているが、一方で「山に入る猟師が減った」という声もある。鳥獣被害対策の捕獲は、人里・農地近くで行われることが多いためだ。実際に猟師とともに山に入るのは、ツアーといえども貴重な経験と言えそうだ。

実施は猟期に合わせた11月22日(金)~2月14日(金)の期間の毎週土曜日限定。1日1組限定で、1組1~3名となる。希望日の1週間前までに予約する必要がある。

【星野リゾート ⻄表島ホテル】西表島の自然と文化を、イノシシ猟師から学ぶ「カマイ狩猟文化体験ツアー」実施|2024年11月22日~2025年2月14日 毎週土曜日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000924.000033064.html